小学生の国語授業。
文章音読に対し、諸手を挙げて賛成しかねる人間である私ではあるが、
短歌・俳句は必ず音読する。
そして読む場合、大概普通には読まない。
生徒の言葉を借りれば、「変な読み方」をする。
与謝野晶子さんの歌は、晩年の彼女の肉声を真似して読んだこともかつてあった。
それよりも何よりも、歌を読んだ後、数秒の沈黙を必ず設ける。
その沈黙は大概生徒が順番に笑い始めることで破られる。
ふざけているわけではない。
短歌・俳句を読み終えた後、「それで?」などと訊くようでは困る。
今は笑っているだけの子どもたちに、
『沈黙の時間がよい』
そう感じるときがいつか訪れることを願う。 2012/05/31谷澤(-。-)y-゜゜゜