もうひなまつりの季節になりました。来週からいよいよ新年度です。先週は体の調子も悪く、時間割とかカリキュラムとか、果たして間に合うのかなあ…と心配していました。おまけに病院の先生に「あと2年ね」とか言われてしまうし、ふんだりけったりな状態でした。
その病院での帰り道、いつものドライブスルーの薬局(最近はこんなものまであるのです。車の中で薬も受け取れるのです)に寄ったときのことです。なぜか頭の中に、東京から引っ越ししてきたときのことが思い出されて、そのとき、ウチの智恵子さんが、「困ったときは『若甦(じゃっこう)』だよ」と言っていたのがリフレインしていました。
若甦=若く(わかく)甦る(よみがえる)…と書くのですが、それは栄養剤の一種で、智恵子さんがどこかの怪しい通信販売で手に入れたものです。それはあまりに強すぎて、なんと「お湯わり」にしないとダメ…というすぐれものです。
引っ越しのとき、とてもクタクタになったとき、冷蔵庫から差し出してくれた1本がこれでした。そのとき、それを飲んだら、それこそスーパーマンのような状態になってしまい、そこからまたひと仕事できてしまったほどのものでした。
ああ、あの若甦があればなあ…と思って、その薬局に入ると、窓口になんと「若甦入りました!」の文字が!
薬局のお姉さんが、「ちょっと松田さんの薬は準備に時間がかかるので(このへん自分でもすごいと思ったりするが)、その代わりと言ってはなんですが、このお薬、試飲してみませんか」「ええと、実は今、その薬のことを考えていたんですよ。効き目はよく知っています。2箱くらいいただけませんか」
薬局のお姉さんは、怪訝な顔をしていましたが、偶然なのかはたまた智恵子さんのお告げなのか、その若甦が手に入ってしまいました。
その薬のおかげで、その後2~3日くらいでカリキュラム打ち終わっちゃったのです。まさに魔法の薬です。ウチの塾でも、栄養剤に頼らないと仕事がまわらん先生もいると聞く(ウチの塾って忙しいもんなあ)のですが、そういう人には絶対勧められません。だっておかしいもん。あれだけ調子悪かった体が、一瞬で普通以上の体調になっちゃうなんて、どこかこの栄養剤の効き目は異常です。薬局のお姉さんも言っていました。「よくこんなマニアックな栄養剤知っていましたねえ。ウチでも久しぶりに扱うんですよ」
そういえば智恵子さんも言っていました。これだけは、「いざというときしか、使っちゃだめだよ…」って。
で、心配していたことが、昨日起こりました。木曜日で休みだったからよかったのですが、全身筋肉痛で、ピクリとも動けなくなったのです。体中悲鳴を上げています。
結局、ごはん食べに起きられたのは、午後7時をまわったころでした。
いやあ、びっくりしました。若甦飲みなさいよとお告げをしてくれた智恵子さんには感謝ですが、ときどきとんでもないものを紹介してくれます。これは秘密兵器として、とっておきましょう。毎日飲むもんじゃないです。
まあ、体調管理はたいへんですねえ。特にこの「塾講師」というのは、働いている時間が後ろにずれこんでいるため、ちょっと油断すると、すぐだめです。
そういえば、高橋先生もこの前から休んでるし、大丈夫かなあ。今日も復帰していませんでした。来週の新年度に間に合うよう、みなさん、祈ってあげてくださいね。
光の泉本校校長 松田 一哉