こんちには。中林です。
今回も記憶力について考えてみたいと思います。
前回までの復習
・ワーキングメモリと呼ばれる短期記憶は約20秒しか脳内に保持されない。
・人間は一度に7±2個の情報しか記憶できない。これをマジカルナンバーと呼ぶ。
人間が一度に覚えられる情報は7±2個であるにもかかわらず、
11桁もある電話番号を覚えることができるのは、
私たちが電話番号を覚えるとき、090-9284-1963などのように、
情報のチャンク化を行っているからです。
チャンクとは簡単に言えばグループのことです。
09092841963という11個の情報を、【090】【9284】【1963】の3つのチャンクにし、
3つの情報として処理することによって、
人間が一度に覚えられる7±2個の数の情報にして記憶する。
電話番号が覚えやすいのはこのようなしくみがあるからです。
まとめると、人間が一度に覚えられる情報は7±2個ですが、これは数字や文字を7±2個記憶できるということではなく、一度に7±2個チャンクの情報を記憶できるということです。
これはいろいろなところに応用ができます。
例えば英単語を覚えるときでも、
banana, plane, bike, chair, apple, beautiful, fox, orange, dog, chalkという10個の単語覚えるとき、
くだもの(banana, apple, orange)、
のりもの(plane, bike)、
動物(fox, dog)、
教室にあるもの(chair, chalk)
その他(beautiful, )
とグループに分けて覚えれば、5つのグループで覚えることができ、
適当な順番で覚えるよりも簡単に記憶することができます。
次回は、この情報のチャンク化を実践してみようと思います。
今回のまとめ
・情報はチャンク化(グループ化)することによって記憶がしやすくなる。