今回は,高校生の数学への取り組み方について,
自分なりに考えていることを書きたいと思います。
まず,大前提として,
やはり,数学は難しいものだと思います。
(授業では,「こんなの簡単だ」と言うこともありますが…)
なんといっても,
いわゆる天才と評されるような人たちが,
(ピタゴラス,エウクレイデス,ニュートン,オイラーなどなど)
考え抜いて,構築した理論の世界なのですから,
難しいのは当然だと思います。
しかし,高校生のみなさんは,
なんとかして,いわゆる受験数学が,
できるようにならなければいけません。
そのために,多くの生徒は,
新しく習ったことや公式などを,
なんとか理解して,
なんとか覚えて,
なんとか使おう
と,しているようにみえます。
ですが,先ほど書いたように,
新しい事柄は非常に難しいので,
第一段階の「なんとか理解して」というところで,
躓いてしまっている生徒が大半です。
そこで,お勧めするのが,
「理解すること」を後回しにして,
まずは,何か(例えば,問題集の例題や答え)を真似て「使ってみること」です。
初めは,何をしているのかよく分からないかもしれませんが,
そのうち,少しずつかもしれませんが,
だんだんしていることが分かってくるはずです。
というのも,「真似をする」ということは,
何かを「学ぶ」ということの
最良の方法のはずだからです。
「なんとかして,数学ができるようになりたい」
と考えている人は,
一度,この方法を実践してみてください。
2012-05-18 高橋