鼻毛を抜きながら福澤諭吉先生が尾崎咢堂に訊く。
※尾崎咢堂:政界の麒麟児といわれた尾崎行雄のこと。
(「麒麟児」なんて表現使うと、いわゆる「花のニッパチ組」を思い出す・・・
)
「オマエは誰に読ませるために書いているか?」
咢堂は答える。
「識者に見せるため」と。
すると福澤先生は怒る。
「馬鹿ものめ!猿に見せるつもりで書け!
おれなどはいつも、猿に見せるつもりで書いているが、
世の中はそれでちょうどいいのだ」と。
「本質的なことを分かりやすく」
・・・たいへん勉強になる話だ。 2012-02-02谷澤