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2011.06.02|巴里の空の下オムレツのにおいは流れる

ある生徒から、「きなこさん、元気。今度はきなこさんの写真が見たい」と言われて、ああ、このプログも読まれているんだ……もう少しまじめに書かないと(いや、まじめに書いていないわけではないのだが)。

今日は猫の話題ではないので、「きなこ」をアップするのはもう少し待っていてください。今、デジカメが調子悪いので、調子良くなってからにします(くうちゃんがキャットタワーの上から振り回して落とした)。

今日は音楽の話題。特に中学生のみなさんは、内申の音楽が気になっている人も多いかと思われます。今日の記事はきっと内申を上げるのに役に立つでしょう(ホントか)。

題名の、「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」は、昨年、智恵子さんが亡くなる2か月くらい前に亡くなった、石井好子さんが書いた本の題名です。

どうしてこの本を手に入れたのか、今でも思い出せません。自分で買ったのか、ばあちゃんが見つけて、病室に差し入れてくれたのか、たぶん読んだのは、中学生のころであるのは間違いない。

オムレツの上手な作り方とか書いてあって、途中までこの人は料理研究家だと思っていたのだが、実はシャンソン歌手でした。シャンソン歌手と言えば、越地吹雪の愛の讃歌くらいの知識しか持っていなかったし、知っているシャンソンが1つしかない(しかも名前は未だにわからず、メロディーの一部のみ。確かラジオの英語会話かなんかの番組で流れた記憶が…)。

ずいぶんあとになって、「料理の鉄人」という番組が流行ったころ、東京で智恵子さんとテレビを見ていたとき、審査員に石井好子さんが出ていて、「あっ、生の石井好子はじめて見た…」と言ったら、「えっ、それ誰、知らない」
智恵子さんが知らない有名人を私が知っているというのは、非常にめずらしいので、そのとき、得意になってこの話をした記憶がある。

そもそも私は、小さいころはバス旅行なんかでよく歌っていたそうなのだが、思春期になるころから、人前で歌うことがだんだん嫌になり、そのころ、自分は歌が下手なんだと思うようにもなっていた。音痴に近かったのかもしれない。

で、その石井好子の本には、ほとんどが食べ物のことが書いてあって、さっきのオムレツとフランス風の野菜の煮込みみたいな料理の「ラタトイユ」についての記事が異様に頭に残っている……(本当は智恵子さんが生きているうちに、このラタトイユをマスターして作ってあげたかったなあ)。……ああいかん、また涙が。

本題に戻して……料理の話をしながらも、シャンソン歌手として苦労している様子が、ほんの少しだけ(ホントに少し)出てきます。たぶん本音は、相当苦労しているはずの自分を励ますように、料理(しかも本格的)の話を中心に元気な話になっている。その奥に見えてくる部分が、非常にいじらしい。

その中で、夏でも温かい紅茶を飲む話が出てくるんですね。これはのどを大切にするため。そして、発声の方法についての話も出てくる。今から書く、「美しい声を出すためにやること」というのは、その本に直接書いてあったことなのか、それとも、その本にヒントだけ書いてあって、それを自由書房の3階に行って、発声についての本を買ってそこで手に入れた知識なのか、あまり覚えていない。実はもうその本が家の中のどこにあるかわからない(何回かの引っ越しで、荷物の積みあがった中に埋もれている)。

やっとここまできました。前置きが非常に長かったのですが、今日の主題は、「ご家庭でできる声の出し方が根本から変わる方法」です。たとえ音痴でも、声の質は格段に良くなるので、人前で歌うことが怖くなくなり、そのうち音痴も治ってきます。これであなたも音楽の内申が2つ3つアップします(ホントかなあ)。

まずはお風呂に入ります。最初はお風呂の中で、のどを(声帯を)やわらかくした状態にすること。これは葉をアルコールにつけて脱色する前に、葉をお湯につけてやわらかくするのに似ていますね(似てねーよ)。

次に、お風呂から出てからでよいので、両方の手の指先で、声帯(男の子ならのどぼとけのあたりなのでわかりやすい)の両側をはさむようにします。

人差し指と中指の先で、右・左・右…と交互に力を入れて、声帯を左右に動かします。…っとと、そんなに簡単に動きません。どうしましょう。

椅子にすわっている姿勢なら、自分の足の指の先に視線を預け、そこに自分の意識がいくようにします。のどに意識がいかないように注意して、ふんわり、ふんわり動かしていくのです。

最初はうまくいきませんが、徐々に声帯が動いていくのがわかります(といっても、私はこれができるのに、1か月くらいかかりました。相当気が長い話です)。

そのときは、本気でシャンソン歌手になりたかったので(これは本当の話です)、必死になってお風呂でがんばりました。
2か月くらいたったとき、ふつうにお風呂に入らなくても、声帯のマッサージが自由自在にできるようになりました。

これは、非常に伝えづらい話でありますので、興味ある方は、直接私に聞きにきてください。目の前で実演してもよいです。

それができるようになったとき、声の出方が、全然変わりました。格段にうまくなった自分がわかるのです。

ここでたぶん疑問がわくでしょう。松田はそんなに歌がうまいのかという……自分で言っているだけなのではないかと。そもそもこんなレクチャー、歌が下手な人に聞かされたくないですもんね。

まあ、そのへんは、クローバー学院の他の先生に聞いてください。まあ、人によっては、自分が1番うまくて、松田は2番だという人もいるでしょうが。

前、クローバー通信に、高等部の部活動は何をやっているかというアンケートがあったのですが、そもそも私は養護学校(病気を療養するための入院しながら通える学校)にいたので、部活動そのものがなかったのですね。

それが本当にたまたま、音楽を教えてくれた先生が、アコーデオンのプロ奏者(日本で3本の指に入るような人)でした。普通の高校だと、演奏の練習ができないためか、こんな養護学校に流れてきたのですね。

部活動がないためか、頼みもしないのに、その先生が、なんかいろいろ鍛えてくれて、いろんな唱法や奏法(アコースティックギター)を教えてくれたのです。すごく熱が入るいい先生で、プロになるための特訓みたいな訓練を受けたのです。これは結構感謝しています。

ちょっと自慢話も入ってしまいましたが、今日のトレーニングは、歌がうまくなりたい人はぜひやってみてください。シャンソンをやっている人の、基本トレーニングのはず(このへん記憶が確かでないので、違っていたらごめんなさい)です。

ところで、歌はうまくなったのですが、肝腎な智恵子さんは、ほとんどほめてくれませんでした。それどころか、「松田くんは、声はいいけれど、ときどき違う歌にしちゃうから、一緒に歌いにくい」だの「ハモルならハモルで、楽譜やCDどおりにやって。絶対自分でメロディー作っている」とか言って、さんざんけなされました。

どうも智恵子さんとは音楽の趣味が一部しかあわず、東京でよくカラオケの「まねきねこ」に行ったのですが、けんかして帰ることがほとんどでした。

二人とも22才の別れ(伊勢正三)は好きなのですが、智恵子さんは、初期の正やんが好きで、最近の正やんは、歌が下手になった…というし、私は私で、初期の正やんもまあまあ好きだけど、「ほんの短い夏」以降の正やんも好きなので、そのことでよくけんかしました。
正やんが資生堂だったかのCMで、「なごり雪」をニューバージョンで歌ったときも、意見は真っ二つに分かれ、そんなつまらないことで口をきかなくなったこともありました。

去年の今頃、急に「ギターひいて」とか、「子守唄でなごり雪歌って」とか、よく言い出すようになったのですが、照れてあまり歌わないことが多かったので、もっと最後はいっぱい歌ってあげればよかったなあと、ちょっぴり後悔しています。

光の泉本校校長 松田一哉

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