夏休み前で忙しく、それだけで疲れてしまいそうだったので、今日はゆっくり休みました。というわけで、今日のブログはちょっとお休みで、この前、クローバー通信に載せた、「きなこさんと智恵子さん」を再録します。それだけではさすがに気まずいので、最近の猫ショットを載せ、さらにちょっとしたコメントをところどころ入れます。
Name:Kazuya Matsuda
Age:48
<コメント> 年は48と思っていたのですが、去年のお葬式のとき、智恵子さんの年がわからず、ついでに自分の年もわからず、まず、自分の年から調べることにしました。智恵子さんは1つ下なので。そのときの、自分が「48」、智恵子さんが「47」という記憶が残っていたのですが、よく考えたら、それから誕生日が1回過ぎていました。今「49」です。
From:Umikaze
<コメント> ホントは岐阜県岐阜市出身です。「海風」は風の4枚目のアルバムです。私が中学生のころ。その1曲目も「海風」という曲です。そのころ私は病気が悪くなる一方で、それを聞いたのはずっとあとのことでした。最近、You tubeで、その演奏をすぐに見ることができて感激です。ピックを口にくわえて指で前奏するシーンをはじめて見ました。生きていてよかったと思いました。
Favorite:Cats
<コメント>これは言うまでもないですね。
光の泉のみなさんは、結構知っている割合も高いと思いますが、私のウチには7匹の猫がいます。どの猫も、去年まで一緒に住んでいたチエさんが飼っていた猫たちです。
ただ、その中でも、「きなこ」さんは、私にとってはチエさんの分身みたいな猫で、特別な存在です。

「なんてこと!目の前で…」で始まるメールが届いたのは、4年くらい前の10月のことでした。東京のチエさんのアパートの玄関で、隣の猫じいちゃんが飼っている「いちご」がいきなり赤ちゃんを産み始めたのです。いちごは、道すがら猫を生み落としてきたみたいで、玄関にきたときには4匹目でした。3匹はすでに道の途中で死んでいたそうです。
4匹目も仮死状態で、夜中に動物病院に連絡したが、たぶん明日には死んでいるだろう。とりあえず、車の中が暖かいからファンカーゴの中へ。
でもその猫は生き返りました。黒っぽい毛並みも、だんだんオレンジ色になってきて、茶トラだとわかり、色から「きなこ」という名になりました。
<コメント> 智恵子さんは、「きなこ」と、もうひとつの名前を用意していて、私にどっちか選べと言いました。ところがもうひとつの名前は、私の教えていた生徒のひとりと同じ名前だったのです。それで「きなこ」のほうを選びました。名前を考えたのは智恵子さんですが、選んだのはわたしです。
東京での暮らしが成り立たなくなり、チエさんを無理やり岐阜に連れてきたときも、「きなこだけは絶対連れて行く。でなければ岐阜に行かない」ということで、ファンカーゴに詰め込んで、7時間かけてゆっくりと岐阜に引っ越しました。

きなこは私になついてなかったので、チエさんが昨年亡くなったとき、いちばん心配しました。チエさんは、岐阜で借りたアパートの玄関先まで歩き、ファンカーゴの後部で救急車を待っている途中で亡くなったのですが、亡くなるまさにその瞬間、私は窓から覗き込んでこちらを見ている「きなこ」と視線を合わせているのです。
私もその瞬間、チエさんが死んだことがわからず、「意識が無くなった」と思っていたのですから、当然きなこもわかってなかったでしょう。
「人間が死ぬと猫にとっては『モノ』になってしまうそうだから、私が死んでも猫たちはすぐに私だとわからなくなってしまうのよ」と、チエさんはよく言っていました。
ハートセンターでやっと死を認識した私は、葬儀屋さんに無理を言って、チエさんをアパートまで戻してもらいました。他の6匹は、チエさんの言ったとおり、チエさんの顔の上も、ふつうの道のように歩くのみでした。
しかし、きなこは、ドライアイスで冷たいにもかかわらず、丸一日、チエさんの胸の上にじっとしていたのです。
<コメント> これは単なる偶然なのかなあ。未だによくわからない。きなこはほかの子と違って、じっとしていることが好きだから。でも、これは信じてあげたいねえ。智恵子さんも喜ぶよ。

最近、ときどきチエさんのパジャマを着て寝ることがあるのですが、きなこがよく勘違いして、すごく喜ぶんですね。チエさんが帰ってきたと思うみたいです。ごめんな、きな。
<コメント> 実はまだ智恵子さんが生きていたころも、よく智恵子さんのパジャマを着て怒られました。私のパジャマと違って、智恵子さんのパジャマは高級品が多く、非常に寝心地がよいのです。

これはきなこではなく、りょうまくんです。きなこはにげました。
チエさんは、「なんとかきなこよりは長生きして、最後を看取ってあげたい」と常々言っていたのですが、その願いだけは、かないませんでした。
チエさん、この「クローバー通信」が結構大好きで、自己管理ノートにはさんでよく読んでいました。亡くなる1か月くらい前、「もし、私が死んだら、クローバー通信にこれを載せてよ」と、冗談のように言っていたことがあったので、最後は、それをそのまま載せようかと思います。ちょっと恥ずかしい文なのですが。
「クローバー学院のみなさん、私は松田先生と一緒に住んでいる智恵子と言います。この文がここに載るということは、私はもうこの世にはいないのですが、また生まれ変わったら、100年後くらいにまた松田くんと会える予定なので、そんなに心配してないです。でも、彼はとても寂しがり屋で、きなこが猫社会になじめないように、人間社会になじめないタイプなので、私が逝ってしまったあと、ちょっと心配しています。もし、次のような女の人を見かけたら、彼にお友達として紹介してあげてください。
1.体重80kg以上の人(私と同じ体型?隣で「90kg以上の間違いだろう」と言っていますが)
2.健康な人(ここは私とちがいます)
3.猫が大好きな人(私と同じ体型なら、きなこが勘違いするかも)
では彼のこと、よろしくお願いします。智恵子」
<コメント> これは、実はちょっとウソが入っています。亡くなる1か月前は、とても字が書ける状態ではなかったので、こんな文章は残ってはいません。この前、ヘルパーさんのひとりが、この文章を読んで、「佐野さんがこんな文章を遺していたなんて…」と感動してしまい、悪いことをしました。でも、亡くなる1か月くらい前から、「死んでからの話」とか、「遺書」みたいな話とか、ここに載せた文章みたいな話とかをよくするようになり、私はちょっと困りながらも、「うんうん」と聞いていました。そのころの会話は、ほとんど1字1句頭にはっきり残っているので、それをつなぎあわせてこの文章にしました。

これはあいちゃんです。
「輪廻転生」というのは、ほんとうにあるのでしょうか。彼女には霊感があり、その昔、私にも霊感があると思っていた時期もあり、「幽霊」とか「霊魂」とかの話では、すごく盛り上がったのですが、実は私、理学部出身なだけあって、心の奥の奥では、「魂」というものの存在を信じていないのです。死んだら、それこそふつうの物体になってしまい、死ぬと同時に、人間の意識というのは、消滅してしまうと思っているのです。幽霊になって出てきてくれんかなあと思ったりもしたのですが、今現在、智恵子さんの幽霊はいっさい現れません。夢には出てきて、「美味しいものを食べに連れていけ」とは、よく言われるのですが…


上があいちゃんで、下がりょうまくんです。