平成22年度岐阜県公立高校入試特色化選抜試験の社会で最も正答率が低かった問題を考察します。
 最も正答率が低かったのは、大問6の以下の問題(抜粋)の5の問2でした。

 たかしさんは、歴史の授業で学んだ史跡について、自分で調べた内容をA~Fのカードにまとめた。1~6の問いに答えなさい。

E … 群馬県にある富岡製糸場は、殖産興業を進めるために、官営模範工場としてつくられたものである。

5 富岡製糸場がつくられたころ、政府は土地の所有者に地券を発行し、租税制度の改革を実施した。問1、問2に答えなさい。
問1 この改革の名を書きなさい。
問2 この改革の目的は何か、また、課税の基準は何から何に変更されたか、書きなさい。

・・・ 解説 ・・・

 この改革の名は地租改正(正答率64%)で 、目的は「国家の財政を安定させるため。」(正答率36%)でしたが、課税の基準をどのように変更したことで、財政が安定するようになったかを理解している人は少なかったようです。
 政府は国民に近代的な土地の所有権を認めたうえで、(1)土地の所有者と価格(地価)を定め、地券を発行する、(2)課税の基準を収穫高から地価に変更する(正答率10%)、(3) 税率を地価の3%とし、土地の所有者が現金でおさめる、などによって地租は全国統一の近代的な租税となり、政府の歳入(年間の収入)の大半をしめたのでした。