平成22年度岐阜県公立高校入試一般選抜試験の理科で最も正答率が低かった問題を考察します。
最も正答率が低かったのは、大問2の次の問題の5でした。
石灰石とうすい塩酸を用いて、化学変化が起こるときの物質の質量変化を調べる実験を行った。
[ 実験 ] 石灰石1.0 g とうすい塩酸 50.0 cm3 を別々の容器に入れ、密閉しないで全体の質量をはかった。次に、石灰石の入った容器に、うすい塩酸を加えて混ぜ合わせると、気体が発生した。気体が発生しなくなってから、再び全体の質量をはかり、反応後のようすを観察した。
さらに、石灰石の質量を2.0 g 、3.0 g 、4.0 g 、5.0 g 、6.0 g と変え、同じ濃度のうすい塩酸 50.0 cm3 とそれぞれ反応させ、反応前と反応後の全体の質量をはかった。表は、実験の結果をまとめたものである。
| 石灰石の質量 [g] | 1.0 | 2.0 | 3.0 | 4.0 | 5.0 | 6.0 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 全体の質量 [g] | 反応前 | 59.0 | 59.9 | 61.2 | 61.8 | 63.0 | 64.1 |
| 反応後 | 58.6 | 59.1 | 60.0 | 60.2 | 61.4 | 62.5 | |
| 反応後のようす | 石灰石は残らなかった。 | 石灰石の一部が残った。 | |||||
5 6.0 g の石灰石を用いたときの実験で、反応後に残った石灰石をすべて反応させるには、同じ濃度のうすい塩酸を、少なくとも何 cm3 追加すればよいか。
・・・ 解説 ・・・
反応後は、発生した気体の質量の分だけ反応前よりも全体の質量が減っています。石灰石の質量が
4.0 g のとき ・・・ 61.8 – 60.2 = 1.6
5.0 g のとき ・・・ 63.0 – 61.4 = 1.6
6.0 g のとき ・・・ 64.1 – 62.5 = 1.6
発生した気体の質量は変わっていませんから、石灰石 4.0 g とうすい塩酸 50.0 cm3 とがちょうど過不足なく反応したことがわかります。石灰石 6.0 g と過不足なく反応するうすい塩酸の量を x cm3 とすると、
4.0 : 50.0 = 6.0 : x となり
6.0 ÷ 4.0 = 1.5 なので
x = 50.0 × 1.5 = 75.0
75.0 – 50.0 = 25.0 が追加しなければならないうすい塩酸の量です。
正解 25.0 ・・・ 正答率 29% でした。















